1月号 | 薮入りに 饂飩打つとて 借着かな | やぶいりに うどんうつとて かりぎかな |
〃 | やり羽子は 風やはらかに 下りけり | 追羽子の落ちる様子を、風やわらかにと表現して、新春の気分が盛り上がる
昨今、見受けられない風情では? |
2月号 | むめが香の 筋に立ちよる はつ日哉 | うめがかの すじにたちよる はつひかな |
3月号 | 桜咲ひとへに弥陀の彼岸哉 | 咲きor咲く?芭蕉23年忌。ひとへに迷う正徳4年義仲寺 |
4月号 | 虻の目の何かさとりて早がてん | 虻が悟った!と早合点したのは支考?なら「さとりて」は「さとると」では?ヘンかな… |
5月号 | 卯の花に 叩(たた)きありくや かづらかけ | 『かづらかけ』とは桶のタガを掛ける事あるいは、その職人の事。 そんな風情も今は昔? |
6月号 | 肩ぎぬの いとまある日は 団(うちは)かな | これってつまり・・・スーツ脱ぐ その手で開ける 缶ビール かな? |
7月号 | 昼顔や夏山ぶしの峯づたひ | 発句は屏風の画と思ふべし。己が勿を作りて目を閉じ画に准らへて見るべし…とか 昼顔に夏、季重なりなど気にしないイイ時代だったのかな? |
8月号 | 魂棚にこちらむく日を待つ身かな | 魂棚(盂蘭盆に先祖の霊を迎える精霊棚)に自分の霊がまつられ 自分が現在座っている方向を向く日を待つという… 享保14年、支考晩年の心境である |
9月号 | 居りよさに河原鶸来る小菜畠 | おりよさに かわらひわくる こなばたけ 小菜は間引き菜のこと。心地よさげな秋の1コマ? |
10月号 | 一俵もとらで案山子の弓矢哉 | 米の一俵も収穫せずに案山子は弓矢を手にするばかり… 案山子の手に遊んでいる弓矢に 江戸期の「それなりの平和」を感じる |
11月号 | 菊の香や 御器も其儘 宵の鍋 | きくのかや ごきもそのまま よいのなべ |
〃 | 狼のこの比はやる晩稲かな | 「はやる」は、のさばるの意。 当時、狼は季語としては弱かったのか、晩稲で秋季を表現 |
12月号 | 引被る 衣の香床し 初時雨 | ひきかぶる ころものか ゆかし はつしぐれ |
〃 | しかられて次の間に出る寒さ哉 | 元禄7年10月11日の夜、芭蕉死去の前夜、看病していた門人達が夜伽の句を詠んだうちの一句。 芭蕉に叱られた体験を詠んだものだろう。真の俳人とは如何なる時も俳句と伴に生きている |
Q. | 鴨足草 | 蓼 | 一叢 | 薔薇 | 棘 | 晩稲 | 通草 | 稲架 | 藺草 | 牛膝 | 金縷梅 |
A. | ゆきのした | たで | ひとむら | そうび | おどろ | おくて | あけび | はさ | いぐさ | いのこずち | まんさく |
Q. | 水洟 | 転寝 | 眩暈 | 跣足 | 碇星 | 杓文字 | 熟睡 | 焜炉 | 轆轤 | 禊 | 蔕 |
A. | みずばな | うたたね | めまい | はだし | いかりぼし | しゃもじ | うまい | こんろ | ろくろ | みそぎ | へた |
Q. | 就中 | 喘ぐ | 掠める | 零れる | 劈く | 縋る | 鏤める | 強面 | 現世 | 手遊び | 徐 |
A. | なかんづく | あえぐ | かすめる | こぼれる | つんざく | すがる | ちりばめる | こわもて | うつしよ | てすさび | おもむろ |
Q. | 欲る | 撥釣瓶喘ぐ | 幣辛夷 | 傀儡 | 屯する | 詐り | 恣 | 独活 | 四阿 | 金糸雀 | 忍冬 |
A. | ほる | はねつるべ | しでこぶし | かいらい | たむろするく | いつわり | ほしいまま | うど | あずまや | カナリヤ | すいかずら |
獅子吼会費 年間 12,000円(半年分の納入も可)
*申込先 獅子吼発行所 大野鴻士
〒501-6081 岐阜県羽島郡笠松町東陽町1
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〒500-8415 岐阜市加納中広江町68 横山ビル
058-274-7197
その他 主宰担当の講座 ・ぎふ中日文化センター 連句 第2第4木曜日 13:00〜15:00
@松尾芭蕉―A各務支考―B仙石―C田中五竹坊→
(以哉派) D安田以哉坊―E大野是什坊―……35益井一鴎…36川井一白
→2派に分かれる | | 昭和48年合同→
(再和派) D河村再和坊―E佐々木森々庵……24田内盤古庵…25丹羽玄々庵
→37各務於菟―38沢田蘆月―39国島十雨―40伊藤白雲―41大野鵠士
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