仏教を開いたお釈迦様が誕生したのが紀元前1500年、日本に仏教が伝わったのが紀元538年(所説ありますが)、 禅が日本で広まったのが鎌倉・室町時代から、…大智寺というお寺ができたのもこの頃です。
こんな風に話すと気の遠くなるほど昔の話に聞こえますね。しかし、今の私たちの文化や根底の意識を形作っているものは、こうした過去が積み重なった結果なのです。 「心の時代」と叫ばれる現在、私たちはともすると浮ついた言葉に騙され、一時的に不安から逃げる事で満足してしまいがちです。 本当に心の時代を生きることは、今ある伝統を踏みしめて自らを見つめることではないでしょうか。 先人たちの切り開いた道、そして先人たちが受け継いできた「生きること」「死ぬこと」の智慧は 今も変わらず大智寺に息づいています。
約800年前天台宗の寺院として建立されていました。しかし世は戦国時代、お寺は荒廃いたしました。そこで、当地の北野城主鷲見美作守保重が菩提寺として再建され、大智寺を開いたのです。
明応9年3月19日、妙心寺十世悟渓和尚門下八哲の一人、玉浦宗眠和尚を請じ開山始祖としました。徳川時代には幕府より十八石八斗の御朱印を受け、葵の紋を許されました。故に現在も、勅使門・仏具・瓦に葵の紋が使用されております。以来、現住職をもって19世となっております。(表もご参照くださいませ)
天台宗寺院として | 大智寺開創 | 開基 | 開山 | 本尊 |
1200年ごろ | 1500年 | 鷲見美作守 | 玉浦宗眠 | 釈迦牟尼仏 |
お釈迦様の誕生 | 達磨大師中国に仏教を伝える | 日本に伝る | 鎌倉建長寺 |
BC500年 | 520? | 538年 | 1246年 |
京都大徳寺 | 京都妙心寺関山慧玄 | 妙心寺十世悟渓宗頓 | 大智寺玉浦宗眠 |
1319年 | 1342年 | 1500年 |
第1世 玉浦宗a 京都丹波塩見氏出身 美濃斉藤家の帰依を受け妙心寺境内地を拡大 |
第2世 雪岫宗秀 信州伊那地方に妙心寺派寺院の基を築く |
第3世 梅室智精 |
第4世 天心智寛 |
第5世 湛堂祥激 |
第6世 物外紹播 |
第7世 了堂宗歇 東京駒込勝林寺より 寿75歳 | 第8世 竜湫良幻 寿54歳 | 第9世 大岫祖弘 65歳 | 第10世 龍澤恵鏡 61歳 |
第11世 岱翁良宜 54歳 |
第12世 荊厳全梁 紀州 桑原氏出身 49歳 |
第13世 梅陽良薫 美濃別府 広瀬氏出身 47歳 |
第14世 桃翁祖伯 各務郡岩滝村 大野氏出身 73歳 |
第15世 団界良桂 伊自良村 □島氏出身 45歳 |
第16世 愚翁全能 木田 野中氏出身 72歳 |
第17世 玉州宗琢 白金 西村氏出身 52歳 |
第18世 烝山宗哉 鵜飼 大野氏出身 35歳 |
第19世 諦堂智徹 東京駒込勝林寺より 75歳 |
第20世 冑道祖裔 42歳 |
第21世 承天義保 本巣郡根尾村日当 梶尾家出身 87歳 |
第22世 曹宗興禅 本巣郡木田村改田 青木家出身 74歳 |
第23世 洪宗古範 美山市椎倉 平野家出身82歳 |
第24世 大愚良寛 |
第2〜6世まで輪番制であった為、世代から除外すると、独住寺院としては当代19世です |
お釈迦様の教えは、時代の変化の中を、脈々と受け継がれ、今、大智寺に流れ至っています。逃れ難い生老病死を、尚、逃れようとする人間。慌しい喜怒哀楽を繰り返し、自分の姿をじっくり見つめようとしない人間。 自分の死とは何だろう。自分はなぜ悩まなければならないのだろう。自分はなぜ生きているのだろう。 そんな思いを感じた時、仏教の教えに耳を傾けるのも、一つの道だと思います。
生活の中で、フッと襲ってくる空虚さに気づいたなら、その時もう、あなたの中にある仏心が産声を上げているのです。その声のまま体を解きほぐしてください。大智寺の境内は、あなた自身の蘇生開発を援助します。
春 | 夏 | 秋 | 冬 |
5月8日花祭り | 8月15日お施餓鬼 | 10月30日開山忌 | 1月修正会1〜3日・10〜11時 1月15日大般若会 |
お釈迦様の誕生日です。 正しくは4月8日ですが、大智寺では祭日を利用して5月5日です。 おいしい甘茶をさし上げます。 | 命の有り難さを顧みる日です。 地獄の餓鬼は、あなたの親かも子かも先祖かも。 |
開山玉浦宗眠の法要は毎年行います | 一年の無事を祈ってご祈祷します。ご祈祷飴進呈します。どうぞ |